スポーツ観戦時にはフーリガンの集団に注意

セルビアは、バルカン半島中西部の内陸に存在する共和制国家であり、2006年6月に独立して成立した国となっています。

首都のベオグラードは、ヨーロッパ最古の町の一つであることから、観光先として選ぶ人も多いのですが、このセルビアという国の治安情報はどうなっているのでしょうか。

まず外務省が公開している治安情報についてですが、現在ではほぼ全域において治安に問題がないとされています。

ただしかし南端のメドベジャ市とプレシェボ市、ブヤノバツ市についてはアルバニア系住民が大部分を占めており、セルビア系住民との民族間対立がみられます。

こうした民族対立は隣国のコソボで顕著にみられる問題ですが、こうした民族対立が発生している地域にはなるべく立ち入らない方にした方がよいでしょう。

民族間対立が顕著な南部では、デモなどが発生する可能性も否定できず、そうしたデモの会場に足を踏み入れてしまうと暴動などに巻き込まれてしまうリスクが出てきます。

暴動が発生している中では、例え日本人であっても攻撃の対象とされる恐れがありますから、デモや集会などが行われている場所、行われた直後の場所には立ち入らないようにしましょう。

相手の思想がわからないような状態で、宗教や政治といったような話題の話をすると、それによって相手が激高してトラブルに発展するリスクもありますから、こうした話題は絶対に避けなくてはなりません。

首都ベオグラードを中心とした地域での治安は安定状態にありますが、2010年に同性愛者のパレードが開催された際には、一部の過激な集団による暴動が発生しており、スポーツの試合が催される際にはフーリガンによる犯罪が発生しています。

特にフーリガンによる犯罪は試合会場の内外を問わず、会場から離れた地域であっても発生するリスクがありますから、試合開催日には通常時よりも注意をすると同時に、チームカラーの帽子やマフラー、ユニフォームを着用した集団には近づかないようにしましょう。

また直接的にセルビアの治安と関連しているわけではありませんが、隣国のコソボとの関係はまだ好ましい状況にあるとは言えません。

特にコソボから出国して直接セルビアに入国するというような場合には、それが原因となって入国を拒否されたというケースも報告されています。

よってコソボに滞在した後で入国をしたいというような場合には、モンテネグロなどの第三国を経由してから入国する方法なども事前に検討しておいた方が無難です。